若生りえ&細野義彦カルテット

4月7日、銀座スイングシティで若生りえさん(Vo)のライヴを聞いた。
同行者はりえさんのことを教えてくれた、このブログでもよく
コメントを書いてくれているポロマーニさんと、Sanmabeさんという人と
おじさんトリオで行きました(笑)

まず、りえさんのヴォーカル。ルックスから受ける印象では、
声も細い感じかなと思っていましたが、なかなか太い声で
声量もあり、ちょっぴりハスキーというスパイスも。
ジャズを歌うにはぴったりという感じでした。
もちろん女性の声としての美しさもあり、歌の上手さも抜群。
しっかり歌詞の解釈もされているご様子で、
とても良かったです。

バック演奏のバンドリーダーの細野義彦さん。私事ですが、
この人、管理人が遠い昔ジャズスクールに通っていた頃、
何度かご教授いただいた先生です。

まともに聞いたのは今回が初めてでしたが、ビックリ!
素晴らしいギターでした。
管理人が最も好きなギタリストのジョー・パスとウェス・モンゴメリー
を足して2で割ったような奏法、それに日本人的な繊細な
感覚がプラスされているという感じを受けました。
本人の才能と、何十年もの音楽活動で培われたものと、日々の研鑽があって
こういう素晴らしい演奏ができるのだと思いました。

狭いライヴハウスなので指使いなどもよく見えましたが、
熟練した奏者というのは、ギターのフレット上の指がバタバタと
しないんですね。ものすごく早いパッセージを弾く場合でも
必要最小限の動きで無駄がない。職人技ともいえるかもしれません。

ピアノの二村希一さんのピアノもリリカルでそれでいて、力強さもあり
とても素晴らしい演奏でした。二村さんのピアノをフィーチャーした
「Body & Soul」もとても良かった。

香川裕史さんのベースもソロを聞いてたら、スコット・ラファロか!(~o~)
と思うくらい上手かった。ベースって音のピッチ(注)が甘くなる人が
多いんですが、実際海外の過去の名ベーシストの演奏をCDなどで聴くと
アドリブは上手くても、ちょっとピッチが甘いかなぁ・・・と思う人が
時々います。管理人、昔から歌手や演奏家の音程の甘さって、
すごく気になってしまう人なのです。
でも、香川さんのベースはピッチが正確で、ベースソロのアドリブも
素晴らしかった。

ドラムスの藤井学さんもとても素晴らしいドラマーでした。
もちろん、りえさんのフルートもとても良かったです

今回本当にひさしぶりに日本のジャズメンの演奏を聴いて
日本のジャズ演奏家のレベルも、ものすごく高くなっているということを
改めて認識しました。こういうことを言ってはナンですが、
かなり昔(1972年頃)ジョニー・ハートマンという名歌手が来日した時、
当時の日本のトップクラスのジャズメンがバック演奏をした
ものがブルーノートからCD化されたものがあるんですが、
なんだかやたらシャカリキになっていて、音楽的にも、
技術的にもあまり良い演奏とは思えません。

歌伴なのに、間奏のアドリブのところでは、がむしゃらに
演奏しているという感じで、歌手を盛り立てるのではなく
歌手に対抗しちゃってます。まあ、その頃の日本のジャズ演奏家
というのは、とにかく海外のレベルに追いつけ、という時代
だったので仕方のないことだとは思います。

もちろん、その当時の人たちも今は世界的になられていて、
その頃日本のジャズメンの追いつけ、追い越せというエネルギーと、
当時から現在までの年月の研鑽が現在の音楽レベルの高さになって
いるのだと思います。また今の若い音楽家たちは条件的にも
子供の頃から好きな音楽に打ち込める環境があるので、若手といわれる
演奏家はかなりレベルの高い人もたくさん出てきています。

最後にまた私事で恐縮ですが、細野さんにちょっと声を
おかけしたかったんですが、来店されていた某女優さん?と
ずっとお話されていたので、なんとなく機会を逸してしまいました。
もちろん、細野さんは管理人のことなど覚えているはずはないと思いますが、
演奏が素晴らしく、感動しました。ということだけはお伝えしたかった。
残念。

でも、りえさんとはわずかな時間の間に、結構いろいろお話ができて
楽しかったです。りえさん、とても気さくな女性で
ますますファンになってしまいました。

今回のライブ、りえさんのボーカルなしの演奏も何曲もあって、
りえさんのボーカルとダブルで楽しめてとても良かったと思っています。

やっぱり音楽は生演奏が最高です!

若生りえさんの公式ホームページ

(注)
ピッチとは音の高さのことですが、ピアノのようにある鍵盤を弾けば
正確に調律されたピアノであれば、誰が弾いても決まった音が出ます。
ギターも棹の部分(音程を決めるために弦を押さえて音の高さを変えるところ)に
フレットという金属のエッジのようなものが打ち込まれていて、
この手前を押さえれば正確な音が出せます。

ウッドベースだけではないんですが、バイオリンなどのいわゆる
バイオリン族の楽器(ヴィオラやチェロもそうです)は、フレットが無いので
自分の指で音高を決めなければなりません。特にベースは弦も太くて
張りも強いですから正確な音高を決めるのが難しいのです。
私はベースに関してはクラシックよりもジャズのベースのほうが格段に
難しいと思っています。この楽器で正確な音高と音程で早いフレーズを弾いたり
アドリブをするのですから、技術的にはかなりのハイレベルなものを
要求されるからです。

★おまけ:
日本の三味線や中国の民族楽器の二胡などもバイオリンと同じように
フレットはありません。

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