ビル・エヴァンスのピアノをバックに歌えた幸運な歌手達

ビル・エヴァンスといえば、ジャズが好きな人なら知らない人はいないと思われる著名なピアニストですが、管理人もジャンルを越えて最も好きなピアニストです。

ビルがどのようなピアニストであったか知らない人は拙サイトの【ビル・エヴァンス】見ていただくとして、彼の51年の短い生涯・・・プロとしての音楽活動はもっと短いですが・・・のうちビルのピアノをバックに歌えた幸運な歌手は何人くらいいるのでしょうか?

管理人の把握しているだけで3人です。非公式の場やレコードやCDになっていないライブハウスやジャズクラブでのものは把握できないのでわかりませんが、現在、海賊盤ではなく残っているのは、モニカ・セタルンドというスウェーデンの国民的女性歌手とこちらもアメリカを代表する大歌手のトニー・ベネット、あともう1人はルーシー・リードという女性歌手の3人だけです。

ルーシー・リードとの共演盤はビルのマニアの間では結構有名盤なんですが、管理人のコレクションにはありません。ので、こちらはどんなものか書けないのでモニカ盤とトニー・ベネット盤を簡単に紹介してみます。

モニカとの共演盤はピアノ・トリオの演奏で、スェーデンのスタジオでの録音。当時北欧のスタジオの録音盤は音質がすごく良く、ビルのピアノもとても清々しい感じで、モニカの歌を盛りたてています。ビルのピアノは音数も少なく派手ではありませんが、無駄な音を排してここにはこの音しか無い・・・というくらい完成度の高い演奏に思えます。こんなピアノをバックに歌えたモニカは幸せな歌手だったと思います。モニカの歌も完璧なバックを得て素晴らしいです。

もう1人の歌手トニー・ベネットとの共演、こちらはピアノ・トリオではなく、ビルのピアノだけの伴奏。こちらは伴奏というよりは歌とピアノの競演という感じです。トニー・ベネットもいつに無く緊張感のある歌唱を披露してくれます。ビルのピアノもかなり力が入っている感じです。良い意味でお互いに触発された歌と演奏になっているようです。

今日はモニカとの共演を聴いてもらいます。スェーデンでのライブ演奏です。
曲は管理人の大好きな作曲家でピアニストの「ミシェル・ルグラン」
の名曲「Once Upon A Summertime」です。

Once Upon A Summertime

こちらはライブバージョンです。投稿者のリクエストで埋め込み禁止になっているので、リンクしておきます。
Monica with Bill Evans Trio “Once upon a Summertime”

CDのほうは、ベースがチャック・イスラエルですがライブのほうはエディ・ゴメスなのでこちらのほうが、時期的には後ということになりますね。

余談ですが、ルグランの曲というのは本当に良い曲が多い。何というか、前述の拙サイトにも書きましたが、モダンな和声と斬新なメロディーに若干のラテンテイスト、素晴らしい作曲家だと思います。

こちらの動画は、レナード・バーンスタイン作曲の「Some Other Time」こちらのライブ映像のベースは、チャック・イスラエルです。

(あなたとの)過ぎ去りし時はどこへ?
やりたかったこと、言ってなかったことがたくさんあるわ。
いつかきっと・・・・

そんな切ない感情をモニカは囁くように情感たっぷりと歌っています。ビルのピアノも感情を抑えながらも歌心あふれる演奏。こちらのほうがモニカの歌もビルのピアノもじっくりと味わえるかもしれません。この動画はモニカの晩年のトークが入っています。スウェーデン語なのでまるでわかりませんが、若い頃あれだけ綺麗だったモニカも晩年はおばあちゃん・・・当たり前のことですが、誰でも齢には勝てないということですね。モニカも少し前にお亡くなりになられました。

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