ビートルズ「リヴォルヴァー」雑記

このアルバムを始めて手に入れたのはいつの頃だったのか・・・・・もちろんCDではなくレコードです。(年齢がバレてしまいますね)(笑)今も持っていますが大分年季が入っています。レコードをターンテーブルに乗せて、この最初のワクワク感は、今のCDでは味わえないような気がします。

すべての曲について書きたいですが、長くなるので何曲かスポットを当てて解説してみたいと思います。

・・・・いきなりジョージのone, two, three, four・・・とカウントが、いつものジョージのちょっと細い声ではなく、低く響く声。でも、すぐにジョージとわかりました。イントロが始まって、ぶちのめされました。これがジョージの曲か!とね。「Tax Man」というタイトルからして面白かったですが、出だしからこんな感じで衝撃的でした。この曲でのポールのベースプレイにも眼を見張るものがあります。

そもそもこのポールという人はすごく器用で何をやらせても上手い。
初期の頃の曲にオール・マイ・ラヴィングという曲があります。ミディアムファーストのなかなか良い曲ですが、ここでポールはジャズのウォーキングベースのようなベースラインに全然違うリズムパターンのメロディーを乗っけて歌っています。この当時はカラオケを作ってから歌を録音するなんてことしていなかった時代です。で、「セーの、ジャン!」と歌も楽器も一緒に始めちゃうのでライブと同じですよね。
楽器を弾きながら歌も歌わなくてはなりません。

ベースを弾きながら歌を歌うのでさえ難しいのにこういうことを平気でやってしまうポールのベースを、なかなか同じようにコピーなんてできるものじゃありません。「タメ」というか、独特のリズムセンスもあります。この曲(Tax Man)でリードギターを弾いているのがポールだと知ったのは大分後になってからですが、迫力あるなぁ・・・ジョージのリードギターよりもやはりポールの性格が出ているようなギター演奏です。

演奏のことばかり書きましたが、ジョージの書く曲も大分成熟してきているのがわかります、ジョンとポールもジョージの才能を認めてきたのではないでしょうか。ゆえにこの曲を冒頭に持ってきたような気がします。

2曲目のエリナー・リグビー、なんと哀愁を感じさせる曲なのでしょう。マイナーモードの曲なので当たり前といえば当たり前なのですが、はじめて聴いた時の弦楽だけの伴奏と独特の音場を醸し出す録音とあいまって、ジャンルを越えた不思議な音楽世界に引き込まれた感じがしました。
・・・Ah look at all the lonely people とポールの歌にゾゾゾゾ~とビオラとチェロがからみます。もう、ゾクゾクしました。

このアルバムでやはり忘れてはならないのが、「Here there and everywhere」です。この曲、ビーチボーイズの「God only knows」のAnswer Songという人もいますが、「God only knows」よりもこちらの方がより天上的な雰囲気です。弦楽を使わずギター、ベース、ドラムとシンプルな伴奏で弦楽の変わりを務めているような静かなバックコーラスが付きます。ポールのヴォーカルも抑えて抑えてささやくように歌っています。

【The Beatles – Here,There And Everywhere 】


全体を通してこのアルバムはポールの曲ばかりが印象に残ります。ビートルズというのは、「フォー・セール」までは完全にジョンの世界、ヘルプでポールの力が強くなり、このリヴォルバーでは完全にポールが音楽的には主導権を握ったという感じです。

もちろん、ジョンの作品も素晴らしいです。ただ、初期のジョンのポップでいてなおかつ、ひらめきにあふれた音楽は陰を潜めてきたような気がします。その代わりジョンはポップなものから遠ざかり、自分の精神世界のベクトルが徐々に宗教的、哲学的に変っていったように、音楽も変貌をとげます。

余りに長くなると読まれる方もしんどいと思うので、この辺にしますが、何よりも何よりも!感嘆するのはこんな音楽を作った彼らは、この時なんと!まだ20代の半ばだったということです。やはりこの方達は天才だったんだ!・・・と、改めて納得。

作品としてはこの後出た「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」のほうが評価が高いですが、管理人は個人的にこのリヴォルバーのほうが好きです。

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