ジョー・パス

「ヴィルトーソ」イタリア語で卓越した演奏技術をもつ演奏家のことを
言いますが、まさにこの言葉にふさわしいギタリストが、ジョー・パスです。
管理人の最も好きなギタリストです。

有名な方なのでご存知の人も多いと思いますが、世界の音楽界の中でも屈指
のギタリストだと思っています。クラシックギターの達人は音楽のジャンル
が違うのでちょっと比較にはなりませんが、ジャンルを越えて素晴らしいギタリストです。

超絶技巧に音楽性を兼ね備えています。この人のギターを聴くとそれ程の技巧を感じないのは、当たり前のように本当リラックスして弾いているからなんですね。こんなにすごい人なのに少しも尊大なところがなく、自分のことを生涯「ギターの芸人」と言っていたそうです。
残念ながらもう故人です。

とりあえず、1曲聴いてみましょう。

「All the Things You Are 」オスカー・ハマーシュタイン&ジェローム・カーンという名コンビの作になる有名な曲ですがコード進行が面白く、
頻繁に転調をくりかえす曲なので好んでジャズ系の人が演奏する曲です。

【Joe Pass – All the Things You Are 】

マニアックになりますが、映像付きで見たおかげで発見したんですが、
彼は右手はクラシックギターのように指で弾いてるんですね。
(ジャズやロックは通常ピックで弾く人がほとんどです)驚きました!
だからあの複雑な演奏ができるのだと納得。
途中で超高速のアドリブになるとピックに持ち替えてますが、
それにしてもすごいなぁ・・・と驚嘆しました。
しかも、あのグローブのように大きい左手。あの奏法はあの手の大きさが
ないとできないという気もします。

こちらは、ギター1本、ソロギターによる演奏です。有名な「枯葉」
この曲もジャズミュージュシャンの名演が多いですが、とてもシンプルで
十分なテクニックに裏打ちされた、それでいてテクニックをひけらかす
ことの無い抑えた、音楽性の高い名演だと思います。

【Autumn Leaves – Joe Pass】

ジョー・パスをこれから聴く人のために、最初に聴いてほしいのが
「FOR DJANGO」

ジョー・パスのアルバム「FOR DJANGO」のジャケット写真

ジャズファンにはよく知られている名盤ですが、伝説的なジプシージャズギタリスト「ジャンゴ・ラインハルト」のトリビュートアルバムです。

意外なことなんですが、パスのギターの原点はジャンゴ・ラインハルトなんですね。9歳の頃からクラシックギターを学んでいたパスですが、彼が、ジャズギターにめざめたのもこのジャンゴ・ラインハルトの弾くドビュッシーの「雲」でした。こんな風に弾けたらと毎日磨り減るまでレコードを聴いてコピーしたとのことです。

全編を通してヨーロッパの雰囲気が漂う、素晴らしいアルバムです。
ドビュッシーの「雲」もありますし、MJQのジョン・ルイスの不朽の名作
「DJANGO」も、パスの自作「FOR DJANGO」も素晴らしい演奏です。

コール・ポーターの名曲「Night And Day」はパスのヴァーチュオーゾ
としての面目躍如ともいえる名演。一糸乱れぬアドリブプレイは
さすが!とうならせてくれる演奏です。

このアルバム、ピアノレスのギター2台にドラムスとベースという編成
ですが、セカンドギターを弾いているジョン・ピサノの存在も重要です。
パスのギターを盛り上げるべく、終始控えめにコードとリズムを刻み、
このアルバムでの名脇役だと思います。

もう1枚はジョー・パスの名を一躍知らしめた名盤。そのタイトルも
彼に最もふさわしい「Virtuoso」英語読みなので「ヴァーチュオーゾ」
になっていますが、これまでジャズでソロギターの分野に本格的に
取り組んだ人がいなかった上、ギター1本で素晴らしい技術と音楽性を
表現したパスならではの画期的な1枚です。

まだ、聴いたことのない人は「ジョー・パス」聴いてください。
おすすめです。

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