オスカー・ピーターソン「We Get Requests」

ここのところアルバム紹介が続きますが、アルバム紹介は当サイトのメインテーマでもあります。少しでも良い音楽を聴いて自分の好きなアーティストを見つけるのは、やはり自分でアルバムを購入してじっくり聴くのが一番です。ただ、最近はiTunesなどでダウンロードして購入する人が多いようですが、やはり手元にCDなりアナログレコードなりあったほうが、ジャケットの写真なども楽しめるし良いような気もしますが、確かに持ち物が増えて邪魔になるという弊害はあるかもしれませんね。

ピーターソンの話しから、横道にそれましたが、この「オスカー・ピーターソン」というピアニストほど好き嫌いの分かれるジャズ・ピアニストは少ないのではないかと思います。
かなり昔ですが、お二人のジャズ評論家、ピーターソン絶賛派の「いソノてルオ」氏とアンチピーターソンの「鍵谷幸信」氏が論争を繰り広げたことがありましたが、そんなに目くじらを立てることでもないような気がします。

そもそも音楽とかアートの世界は、好き嫌いがあって当たりまえの世界。それをこっちが上とか下とか、そういう論争はナンセンスだと思いますね。特にジャズリスナーというのは自分が良いと思うだけならよしとしても、自分があまり好きではない演奏家を聴いている人をけなしたり、バカにしたりするというなんとも次元の低い人達も結構多いようです。

余計な話はこれくらいにして、今回紹介するアルバム「We Get Requests」
ジャズ・ピアノトリオの定番中の定番ともいえるアルバムです。もちろん素晴らしい演奏です。ピーターソンの世界というのは独自の世界があって、あの超絶テクニックとアドリブの歌い回しが少し聴きなれると、初めて聴く曲でも「ピーターソン」とすぐにわかるようになります。この辺が「嫌い」という人も多いのではないでしょうか。

でも、これだけ安心して聴けるピアニストって意外と少ないし、ピーターソンの音楽世界にどっぷり浸かってみるのも良いと思います。ピーターソントリオを語る時に忘れてはならないのがベーシストのレイ・ブラウンです。この人派手なベースソロはあまり弾きませんが、正確なリズムでドライブ感のあるベースを弾く素晴らしい職人芸のようなベーシストです。ピーターソンもこのベースがベースにあるので、自由奔放に鍵盤上で指を躍らせることができたのだと思います。

とりあえず1曲聴いてみましょう。

My One And Only Love

ピーターソンはこのバラードの名曲を軽いタッチで、どちらかといえばサラリと弾いています。なかなかの名演だと思います。余談ですがピーターソンはベーゼンドルファーのピアノを愛用していました。プロの演奏家ではスタインウェイのピアノを使う人がほとんどですが、ベーゼンドルファーというピアノは、スタインウェイのピアノよりも暖かみのある音がすると言う人も多いですね。

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