On A Slow Boat To China

On A Slow Boat To China というちょっと変わったタイトルの曲。
フランク・レッサー【Frank Loesser】という人が1947年に作った有名曲です。ミュージカルなどの中の曲ではなく、単独で作られた曲ですが、その洒脱なメロディーのためか、多くのジャズメンが演奏していて、ジャズの名曲のようになっている曲です。

歌詞も変わっていて「中国行のボートに乗って・・・」とありますが、当時の西洋人は、中国というのがものすごく遠隔地にあるという認識があったようで、その距離感から悠久の時間を表現するための手段に使用したのかもしれません。

On a Slow Boat To China
    (words & music), Frank Loesser, 1947

I’d love to get you
On a slow boat to China,
All to myself alone;
Get you and keep you in my arms evermore,
Leave all your lovers
Weeping on the faraway shore.

Out on the briny
With the moon big and shinny,
Melting your heart of stone.
I’d love to get you
On a slow boat to China,
All to myself alone.

  オン・ナ・スローボート・トゥ・チャイナ

中国行きの船に乗って
君と二人だけで、中国行きの船に乗りたい。
君を僕の腕の中に永久に抱きしめ続けたい。
恋敵たちは、みんな、はるかかなたの海岸で悔し泣きだ。

大海原のなかで、満月に照らされ、
君の心を、頑ななふりをしている心を、溶かしたい。
乗ろうよ、二人だけで、中国行きの船に。

 

超一流のジャズミュージュシャンの演奏が数多くありますが、今回は私のピアノ・トリオの録音があったので、こちらでご紹介します。
Artenrich Trioのお遊び演奏で稚拙な演奏ですが、この演奏では弟のドラムスが中々良いのです。ピアノのアドリブは例によって1コーラス目は一応アドリブの体はなしていますが、2コーラス目はちょっと音探しに翻弄している感じで少しも良くありません。なので動画からは削ってしまい、アドリブはワンコーラスのみです。ベースラインは自分で書きましたがなかなか良いと思っています。ベースの演奏もしっかりしています。メロディー部分は原曲に忠実にわかりやすく弾いているので、曲の良さも良く伝わると思います。

このアレンジしたベース譜もアップしておきます。すべて全音符?で書かれていますが、実際はすべて四分音符です。また実際に演奏する時は、この楽譜の音より1オクターブ下の音で弾きます。実音を楽譜に反映させるとすごく弾きにくくなるからです。

On A Slow Boat To China のベース譜
On A Slow Boat To China のベース譜

昔やっていたピアノ・トリオ

昔、というのは今からかなり前のことになりますが、私と妻と弟でピアノ・トリオをやっていたことがありました。主にジャズをやっていましたが、もちろん趣味の範疇のお遊びピアノ・トリオです。なぜピアノトリオをやり始めたかというのはあまりはっきりと記憶はしていないんですが(かなりの昔のことなので)その頃私たち夫婦は東京から鎌倉に転居してきて、実家のある横浜まではかなり近くなりました。

月に一度くらいは実家に顔出しをしていましたが、ある日実家に行ったところ、弟がドラムセットを購入していて、私のピアノが置いてある部屋にドラムセットが置いてあったのです。弟は音楽は好きですが、演奏するほうはまるで駄目でギターやエレキベースなど楽器はたくさん持っていますが、どれも弾けるようにはなりませんでした。ドラムなんか叩けるのかなと思いましたが、一応リズムキープはできるみたいでした。しかし、あの大きな音はかなりの近所迷惑かなと思いましたが、当時実家はかなり敷地も広く、奥まった部屋が一ヶ所あったのでそこにピアノやドラムを置いたというわけです。私も当時ピアノでジャズがやれたらなぁ・・・と思っていたので、「ピアノトリオでもやるかね」と持ちかけたところ、弟もやりたいとのこと。でもベースは誰がやるんだ?ということになりましたが、弟が「お姉ちゃん(私の妻のこと)ギターやってたよね、エレキベースなら弾けるんじゃない?」と弟の答え。で、妻に話すと「え~、ジャズのベースなんか弾けないよ」というので「楽譜渡せば弾けるよね」というと「まあ、それなら・・・」妻は学生時代クラシックギターのクラブにはいっていたので、まあ楽譜があればオクターブ低いだけのエレキベースなら弾けるだろうということになり、私がベースの楽譜は書くことにしました。一応妻もジャズ自体は嫌いではないので、なんとか納得してつきあってくれました。

このベースの楽譜なんですが、今改めて当時録音したカセットテープをコンバーターでMP3に直して聴いてみるとなかなか良いんですよね。当時から編曲のセンスはちょっとあったんだなぁ・・・などと手前味噌納得をしています。さて、その演奏ですが、私のピアノはやっぱりアドリブは下手です。でも、今と違って一応はアドリブもできたし、左手のバッキングなども的確なジャズ和音でなかなかちゃんとしています。但し、右手のアドリブは今一どころかかなりひどいです。弟のドラムも変な所でリズムが狂ってるし・・・でも、合奏というのはとても楽しいです。当時私達の住んでいた家にはピアノはなかったし、どこで練習やアレンジをしていたんだろうと思いましたが、そういえば安いエレクトリック・キーボードを持っていました。これで練習していたんだと思います。見つけた音源から「枯葉」と「黒いオルフェ」をYouTubeにアップしてしまいました。音がかなり劣化していますが、テープが動かなくなる前にPCに取り込めて良かったです。

枯葉【Autumn Leaves】

黒いオルフェ【Orfeu Negro】


Luiz Bonfáという人が作った曲ですが、名曲ですね。

その音源から、「スパニッシュ・ステップ」というオリジナル曲と「サテン・ドール」もアップしてしまいました(^^;)妻に言わせると「恥知らず」ということですが、良いんです、趣味の世界ですから。スパニッシュ・ステップという曲はスパニュッシュモード1発の曲ですが、スペインの雰囲気がちょっとは出てるかなと思います。興味のある人は聴いてください。

スパニッシュ・ステップ【Spanish Step】

サテン・ドール【Satin Doll】

こんなの聴くと、今でもピアノを再開して音楽にのめりこんでいる私は、またやりたいなぁ・・・・・と思いますが、多分二人はもう付き合ってくれないと思います。しかも今の住宅事情じゃとても家ではこんなことできません。やるとすればレンタルスタジオでやるか、本格的防音室を作ってやるかですが、後者はすごく大変。まあ、私だけがヤマハあたりの音楽教室にいけばコンボジャズはできると思いますが、今は仕事も忙しいのでちょっと無理かなと思っています。でも、いつかまた再開したいなぁ・・・という希望だけは捨てないでいようと思います。

関孝弘さんのピアノリサイタル

関孝弘さんというピアニストのコンサートに行って来ました。関さんというピアニストイタリアで活躍されていて、イタリア音楽にも造詣の深い方です。当日は「横浜に子供のためのホスピス」を設立するための資金を得るためのチャリティーコンサートでしたが、関さん、このようなチャリティーコンサートのようなものにも積極的に参加されていて、このホスピス設立委員会の副理事もされています。

当日の演奏はちょっと変わっていて、普通クラシックの演奏会というと演奏者はほとんど無言、終われば舞台のそでに退散という感じですが、当日のコンサートはご自分でもおっしゃっていましたが、今日は演奏者の私が皆さんにいろいろ曲の合間におしゃべりをしますと言って、気楽にリラックスして聴いてくださいと最初にお話しされました。曲間に話された内容も知らないエピソードなどもあり、とても楽しめました。もちろん演奏も素晴らしかったですよ。

当日の曲目は後に記載しておきますが、中でも興味深かったのが、ショパンが7歳の時に作曲したという遺作のポロネーズ、初めて聴きましたが、7歳でこの作品ですか!というくらい完成度の高い作品。ショパンという人もモーツァルトに匹敵するような天才だったんだなぁ・・・と改めて感心しました。ショパンの作品で有名な「幻想即興曲」という曲がありますよね。この曲、ショパン本人は出版しないでくれと言っていたそうなんですね。なぜか?関さんが自分で弾いて見せましたが、ショパンが嫌いだったベートーヴェンの月光ソナタの第三楽章によく似ているとショパン自身が感じていたらしいのです。このエピソードも初めて知りました。

休憩をはさんで後半に演奏された、レスピーギの「シチリアーナ」という曲。この曲ギターなどで演奏されることが多い有名な曲ですが、リュートのための曲集をレスピーギがピアノ用に編曲したものでした。ピアノ版もなかなか良いですね。関さんの演奏ではありませんが、YouTubeに動画があったので貼り付けておきます。

後もう一つ、関さんが聾学校でコンサートをやった時の話しです。・・・聾学校で音楽?・・・と思いましたが、多少聞こえる人もいるのでまるで無音状態ということではないらしいんですが、この日の演目にもありましたが、ラヴェルの「水の戯れ」を演奏したら、その学校の学生でほとんど耳が聞こえない男子学生が関さんに感想を述べたらしいのです。

その感想というのが「何か水がキラキラと輝いているような音楽が伝わりました」というものだったらしく、関さんもびっくりしたらしいんですが、こういうことってあるんですよね。人は利他的に無心でした行為の中では言葉や実際の音ではなくても感応することがあるのです。この時も関さんの弾くピアノの音が波動としてその生徒の体の中に伝わったのではないかと思います。

そんなこんなで久しぶりに楽しい時間を過ごすことができました。

【演 目】

モーツァルト:バター付パン(一本指のワルツ)

モーツァルト:トルコ行進曲(K.V.331から)

ショパン:ポロネーズ 遺作

ショパン:練習曲集から【別れの曲】op.10-3

ショパン:軍隊ポロネーズ op.40-1

ショパン:ノクターン遺作 嬰ハ短調

ショパン:幻想即興曲 op.66

<休 憩>

ラヴェル:水の戯れ

レスピーギ:シチリアーナ

カゼッラ:野蛮なスタイルで

編曲の楽しさ

一般的にクラシック音楽とポピュラー系の音楽の決定的な違いはなに?と云えば、クラシック音楽は完璧に楽譜に書かれていて、演奏者はその1音たりとも楽譜どおりに演奏しなければならないという制約があります。もちろん楽譜は作曲者の頭の中で鳴った音楽を定着させて、誰でも演奏できるようにしてあるわけですが、そこに実際に演奏する場合は解釈などというややこしい問題が出てきます。逆にこの解釈というものがクラシックを演奏する人達や愛好家には面白いことでもあるのですが、作曲者の書いたものがあるわけですから、楽譜どおり演奏すれば作曲者の意図した音楽が出てきます。

ところがポピュラー系の音楽には楽譜はありますが、その殆どがメロディーとコードネームしか書かれていません。ただ、所謂自作自演をするミュージュシャンの場合、自分で作った曲を自分で歌ったり演奏したりするわけですから、そこにはある種の完結性のある音楽があります。なので例えばビートルズの音楽を他の楽器で弾いたりオーケストラに編曲したりしても、確かに曲の良さはありますが、やはりビートルズのオリジナルを凌駕する演奏は出てきません。もちろんそれなりに面白いものはできることはあります。でもそれはオリジナルとは違う別物の音楽になっています。

なのでジャズミュージュシャンなどが演奏する曲はその殆どが「スタンダード」と言われる汎用性のある楽曲ばかりです。ここでいうスタンダード曲というのは素材としての有用性のあるものばかりです。

ちょっと前置きが長くなりましたが、管理人も最近ピアノを再開しました。と云っても、子供の頃から弾いていたわけではなく、習ったのは20代の頃少しだけ、〇〇年のブランクの後再開してからは独学です。趣味の範疇ですから独学でも充分です。普通の理解力があれば、クラシック音楽の楽典なども理解できますし、一応20代の頃ジャズスクールにも通っていたことがあるので、ポップス系ジャズ系の理屈は多少は知っています。なのでクラシックの楽曲を弾くのも楽しいですが、ポピュラー系の曲を編曲して自分で弾くのも楽しいです。編曲といっても全部楽譜には書きません。もちろん大事なところはメモ程度に楽譜に残しますが、簡単な所は手と頭に記憶させます。

ピアノを再開するようになってから、自分のカラオケの18番でもある?(^^;)「Stardust」を編曲してみました。ナット・キング・コールやフランク・シナトラの名唱やいろいろな歌手が歌っている名曲ですが、実はこの曲最初は歌詞が無くインストルメンタルの曲だったんです。この曲については当サイトに詳しい解説もあります。スターダスト「Stardust」 興味のある方はどうぞ。で、編曲したものをちょっと弾き込んである程度様になった時に録音したものをネットにアップしました。ツイッターでツイしてアップした録音もご披露したところ、数人のフォロワーさんからお褒めの言葉をいただいてしまいました。そのうち3人の方はピアノの先生もされている人です。まあ、独学ということと多少の外交辞令はあると思いますが、ちょっと嬉しかったですね。

この曲、実は別バージョンの編曲もあるんですが、こちらは自分で編曲したにもかかわらず、数箇所どうしても弾けないのです。なので易しいバージョンのほうを何回か録音しました。そのうちのひとつをなんと!YouTubeにアップしてしまいました。数箇所ミスタッチもしているし、鉄面皮としか言いようがありません(笑)本当はテーマ部分の演奏の後、数コーラス、アドリブ演奏ができれば、もっと自分でも満足できるんですが、ソロでアドリブとなると、難易度が数段階上がってしまいます。これは後々の課題としました。自分で何かを作るというのはとても楽しいですね。YouTubeにアップしたもの貼り付けておきますので興味のある方はどうぞ。もちろん演奏は下手です(^0^;)

【Rêveries】というコンサートのご案内

当サイトを見ていただいたヴァイオリニストの國本樹里さんという方からメールをいただき、演奏会のご紹介をしていただけないでしょうか、とのオファーがありました。もちろん当サイトは音楽に関係することなら喜んでご紹介させていただきます。

ヴァイオリンの國本さんも、当日一緒に演奏される二人のピアニストの方もフランスに音楽の勉強のため留学されていて、今度日本で初めて自分たちの演奏会を開くということのようです。音楽好きの方はぜひ聴きに行ってください。管理人も聴きに行く予定にしていますが、8月の末頃ちょっと外せない予定がいくつか入っているので確定的に行けるかどうかわかりませんが、行きたいなと思っています。【Rêveries】というフランス語のタイトルが付いていますが、日本語でいうと「夢想」という意味でしょうか。ロマンティックなタイトルのコンサートですね。

~コンサート詳細~

「Rêveries」

pf福田美成子 pf山田磨依 vn國本樹里

-日時
2014.8.23 (土) 14:00 (13:30 開場)

-会場
Salon TESSERA

-アクセス
東京都世田谷区太子堂4-22-6-4F
最寄り 東急世田谷線「三軒茶屋」駅より徒歩1分

-プログラム
1.フォーレ:アンダンテ  (duo)
2.ブラームス:6つの小品よりOp.118 第1,3番
3.フォーレ:ヴァルス・カプリス第2番
4.プーランク:ヴァイオリンソナタ  (duo)
————————————————————-
5.チャイコフスキー :ワルツ・スケルツォ Op.34  (duo)
6.スクリャービン:2つの詩曲 Op.32
7.フォーレ:舟歌第3番
8.ブラームス:ヴァイオリンソナタ第2番Op.100  (duo)

-チケット
1800円
ご予約頂いた方には、当日受付にてチケットお取り置き致します。
複数枚ご希望の方はお知らせ下さい。
キャンセル料はかかりません。

*ホールの規定により、小学生以下のお客様のご入場はご遠慮いただきます。

-お問い合わせ、ご予約
國本 reve823@gmail.com

当日のパンフレットも掲載しておきます。(画像をクリックすると大きい画像を見ることができます。)

【Rêveries】パリで研鑚を積む若き演奏家によるコンサート
【Rêveries】パリで研鑚を積む若き演奏家によるコンサート

 当日演奏される3人の方の略歴も掲載しておきます。

ピアノ【福田美成子】 ピアノ【山田磨依】
M_fukuda武蔵野音楽大学2012年卒業、同大学別科を経て、現在パリエコールノルマル音楽院器楽科に在学し、ミハエル・ヴァルドコスキ氏に師事。第50回高崎新人オーディションに合格及び同演奏会、武蔵野音楽大学群馬県支部新人演奏会出演。2012年ニース夏季国際音楽アカデミー受講。2013年シャトールーでのマスタークラスを受講、演奏会に出演。 piano_山田磨衣桐朋学園大学2012年卒業、現在パリ地方音楽院ソリストコースに在学し、ビリー・エイディ氏に師事。2011年第3回全日本ピアノオーディション第1位。2013年第4回湧き上がる音楽祭in北九州に出演。仏メザン若きソリストのためのアカデミーにてCD録音に参加、演奏会に出演。2014年第45回仏クロード・カーンコンクール特別賞受賞。
ヴァイオリン【國本樹里】
J_kunimoto桐朋学園大学を経て、パリ地方音楽院ソリストコース2014年卒業、ディプロマ取得。ヴィルジニー・ロビヤール、ラリッサ・コロスの各氏に師事。第32回八王子音楽芸術フェスティバル、かわぐち音楽の日2011に審査を経て出演。また、フランスにてサル・ブレイエル、パリ行政文書館での演奏会、シャトールーでの音楽フェスティバルなどに出演。