バックミュージュシャン

ビリー・ジョエルの曲に「Just The Way You Are」という
名曲があります。日本語のタイトルは「素顔のままで」という曲。
知っている人も多いと思いますが、なかなか良い曲です。

管理人もビリー・ジョエルの曲の中では大好きな曲のひとつです。
で、この曲のバックでアルト・サックスを吹いている人。
最初からかなり印象的なアルトサックスのフレーズが出てきますが、
このアルトを吹いているのが、モダンジャズの世界では超有名プレイヤー
のフィル・ウッズと言う人。音楽のアカデミー賞ともいわれるグラミー賞を
自身のアルバムで4度も受賞しています。巨匠ともいえる人です。
1931年のお生まれですが現在もご健在です。

1950年代から黒人中心のイーストコースト(活動拠点がニューヨークということ)
のジャズメンのなかでバリバリ吹いていた白人奏者です。途中のアドリブソロも
そんなに長くは吹いていませんが、やっぱり違うんですね。光ってます。
歌心あふれる素晴らしい演奏です。この曲の魅力はこのフィルのサックス
無しでは半減してしまうと思います。実はフィルはこの曲のバック演奏で
普段ジャズを聴かない人達にも名前を知られるようになりました。

ジャズはなんとなく嫌いと言う人の中に、特にサックスやトランペットの
ジャズはどうも苦手・・・という人が多い気がしますが、こういう超一流の
ミュージュシャンの演奏を聴いて、好きになってくれる人が増えれば良いな
と思っています。

ビートルズの歌の上手さ

少し前、ビートルズのA Hard Day`s Nightという映画をDVDで観る機会が
ありました。映画自体は当時の彼等の日常を追いかけた他愛もないものですが、
みんな若くてとても綺麗な青年達でしたね。彼等は西洋人にしては標準的な
身長で5フィート11インチ(約178センチくらい、リンゴ・スターをのぞく)
だけど、皆ハンサムですごく脚が長くてかっこいい。彼等の当時のアイドルぶりは
すごいものがありましたが、それもうなずけるというものです。

この映画を観て、映像の面白さもありましたが、やはり何と言っても音楽の
素晴らしいこと!同名のアルバムに収録されている曲が全曲演奏されますが、
どれもこれも傑作ぞろい。最年長のジョンでさえまだ当時24歳。
この年齢でこれだけのものを作っていたなんて、改めて驚きです。
全曲解説したいくらいですが、とりあえず大好きな1曲。

「If I Fell」この曲はビートルズのバラードのなかでもベスト10に入る曲でしょう。
いきなりジョンのボーカルで始まるヴァースと思える、導入部があって
このメロディーが転調をくりかえして複雑で美しい。これが終わるとジョンとポールの
二重唱になりますが、このハーモニーがこれまた美しい。素人にはコピー不能
と言った評論家もいたほどです。

私は主旋律ではない部分をかなりコピーしましたが、本当によくできています。
しかも当時はオーバーダビングなんなくていきなり全員で演奏するのです。
スタジオ録音でもライブと同じです。
すごいですね。ある音楽評論家が言っていましたが、これだけの複雑なハーモニー
を作って歌ったのは1964年時点のポップシーンではすごいことなのだそうです。

私もそう思います。よく、ビートルズは歌や演奏が下手だと言う人が時々いますが、
そういう人は音楽をよく知らない人です。最近改めてビートルズを聴いてみると
彼らの歌の上手さ、音楽性の高さ、やはり只者ではありませんでした。
しかもすべてオリジナル!
管理人も若い頃少しだけミュージックスクールに通ったことがあるので
彼らのすごさは良くわかります。
皆さんもビートルズはぜひ聞いてみてください。お勧めです。

ポップスになったクラシック音楽

クラシック音楽が以外に編曲されてポップスになっているのを
ご存知ですか?

最近日本でも、平原綾香の「Jupiter」これはホルストという作曲家の組曲「惑星」の中でも一番有名な「木星」の主旋律に日本語の歌詞を付けたものです。メロディがダイレクト過ぎてあまり良い編曲とは思えませんが、海外作品には原曲の良さを活かして別物のように見事に仕上げた作品がたくさんあります。

今思いつくままに、ポップスになったクラシック音楽をいくつか挙げてみます。

まず有名なところでは、ベートーベンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」の有名な第2楽章の美しいカンタービレですが、これまた有名なビリー・ジョエル氏が「This Night」というタイトルでカヴァーしていますね。

次にこれまたベートーベンのピアノ小品の「エリーゼのために」美しい小品ですが、あまりにポピュラーになりすぎてちょっと手垢のついた曲というイメージがします。ただ、ピアノ作品としては完成度の高い素晴らしい作品だと思います。

原曲の話になってしまいますが、ポップスでいうところのサビの部分、いわゆる展開部などは不協和音の使い方が絶妙でさすがベートーベン先生という感じがします。最初はカテリーナ・バレンテという歌手が歌い、日本ではザ・ピーナッツが「情熱の花」という曲名で歌い大ヒットしました。変ったところではメキシコの「トリオ・ロス・パンチョス」も歌っています。

次は、えーと、ボロディンの歌劇『イーゴリ公』より「ダッタン人の踊り」これは「ストレンジャー・イン・パラダイス」という曲になって、トニー・ベネットの歌が有名ですが、「キスメット」というミュージカルで編曲して歌われたのが最初です。そういえば、ベンチャーズもインストルメンタルで演奏していましたね。

次は、ポンキエッリ 歌劇『ジョコンダ』より「時の踊り」これは、「レモンのキッス」(原題は Like I Do)という曲になり、最初ナンシー・シナトラが歌ってヒットしました。そうそうあの大歌手のフランク・シナトラの娘さんですね。とてもチャーミングな声の持ち主です。日本ではザ・ピーナッツが、カヴァーしました。

話は飛びますが、ナンシーといえば、日本でもヒットした「恋のひとこと」という曲。お父さんのフランク・シナトラとのデュエットなんですが、これがとても上手い。主旋律をお父さんのシナトラが歌って、低いパートをナンシーが歌っています。実際には女声なのでオクターブ上げて低いパートを歌っています。歌の上手さはやはり親譲りでしょうか。

最近日本でも大滝詠一と竹内まりやのカヴァーが出ましたが、正直本家の魅力には全然及ばないという感じです。

最後はやはり御大J・S・バッハです。
「アンナマグダレーナのピアノ小品集」の中からメヌエット。こちらは「Lovers Concert」という題名になりサラ・ボーンの歌で大ヒットしました。ジャズの世界では知る人ぞ知るという大歌手のサラでしたが、この曲のヒットでポップスシーンでも有名になりましたね。

この「Lovers Concert」原曲とはかなり違うものになっています。このあたりの編曲はやはり海外のアレンジャーは上手いです。ロマン派の曲と違ってバッハの曲は感情的な色付けが無く純音楽的な要素が強いから、料理しやすいということもあるんですけどね。

バッハの原曲とサラの歌、聴き比べてみてください。

まだまだ沢山ありそうですが、今私が思いついたのはこのあたりです。