ポール・マッカートニーとレジオン・ドヌール勲章

あのポール・マッカートニーにフランスの「レジオン・ドヌール」勲章が授与されましたね。ポールは母国イギリスでは女王陛下から「サー」の称号もいただいているし、この人ビートルズのメンバーの中では、もっとも世俗的に成功した人ですよね。もちろん、その類まれなる才能故の評価なので素晴らしいことと思います。

ジョンがポールのように長生きしていたら、どんな感じになっていたのかなぁ・・・と想像してしまいますが、ジョンの晩年は哲学的、思索的になりだんだんと利他的な思考をするようになって顔の表情が若い頃のギラギラした感じとは全然違っていました。もしかすると音楽は止めてしまったかもしれませんね。

ジョージはビートルズ解散後、その遅咲きの才能を開花させましたが、この人もストイックな人でインド哲学に傾倒していたこともありますが、ビートルズのメンバーの中ではもっとも精神性の高い人という気がします。病死でしたが、ビートルズ時代は、ジョンとポールというスーパースターに挟まれて、自身控えめな性格もあり、あまり目立たなかったですが、ビートルズの中では一番のイケメンだったと思います。晩年はその端整な顔にますます深みが加わりとても良い顔をしていました。

リンゴ・スターについては、幸運にもビートルズのドラマーだった・・・というだけの人とリンゴのファンには申し訳ありませんが、管理人はそう評価しています。でも、ビートルズ時代はそのアイドル性というか人気の一翼を担っていたことは事実です。

さて、今日の主役のポールですが、いつまでも精力的で今年のロンドンオリンピックの開会式でもその力強い歌声が印象的でした。生前のジョンやジョージが言っていましたが、この人はものすごい自信家。確かに作曲の才能、歌の上手さ(ジョンに言わせるとたいしたことないといっていましたが・・・)楽器の上手さ(これについてはポールのベースは素晴らしいとジョンも認めていたようです)どれをとっても一流の才能を持っている人と思います。

特にポールのそのメロディーメーカーとしての才能は、まさに「天賦の才能」。すぐれた作曲家やソングライターは独自の「歌」を持っていますが、ポールの作る曲もすぐにわかる独自のメロディーと雰囲気を持っています。よく、良い曲でもどこかで聞いたことのあるメロディーだなぁ~と思うことがありますが、ポールの作る曲は独自のポール節、物真似ではない、真のオリジナリティのあるメロディを作る人です。ビートルズはジョンもジョージも独自のオリジナリティのあるメロディを書く人でした。

今日は、そのポールの作った曲ではナンバー1ともいえる名曲THE LONG AND WINDING ROADを貼り付けておきます。

この曲、管理人の中では20世紀に作られたポップス系の曲では以前紹介した「Desperad」と並んで、ベスト3に入る名曲だと思います。フィル・スペクターのストリングスの編曲をポールは気に入らなかったようですが、この原曲のコードとメロディを変奏曲のようにアレンジしたバックストリングスとブラスは、この曲のメロディに美しく絡んでいて曲の良さを十分に引き出していると思います。ポール自身も2005年の自分のライブではこのストリングスのバックのメロディをギターに弾かせていたりするので、そう嫌いということでもないようです。

解散寸前のビートルズ、その友への惜別の歌とも言える曲・・・・・

THE BEATLES -【THE LONG AND WINDING ROAD】


名曲ですね!

今日は、ポールのレジオン・ドヌール勲章授与の話から、ビートルズのメンバーの管理人が感じている人となりを書いてしまいましたが、彼らが20世紀の奇跡のスーパースターであったことは間違いありません。

別世界

ちょっと変ったタイトルなので・・・?という感じですが、
前回の記事でご紹介した中のミシェル・ルグランの「Once Upon A Summertime」
という曲。ビル・エヴァンスとモニカ・セタルンドのコラボ演奏でしたが、
この曲の動画を見ていたら、偶然発見したのがこれ。

スコット・ウォーカーの歌う「Once Upon A Summertime」
スコット・ウォーカーって誰?という人も今はかなりいるかもしれないので、
簡単にご紹介すると、今から40年以上も前になるでしょうか・・・
管理人もまだ子供でしたが、ビートルズや日本ではGS(ガソリンスタンド
ではありません)(笑)グループ・サウンズが全盛の頃です。

ちょっと、当時のグループとしては異色のグループがいました。
「ウォーカー・ブラザース」という男性3人のコーラス・グループです。
その中のリード・ヴォーカルが「スコット・ウォーカー」でした。
因みに本名は「スコット・エンゲル」といいます。

長身(186cmくらい)で脚が長く、今で言うかなりのイケメン。
子供心にもカッコイイなと思いました。またその声が素晴らしい。
当時のロック系のグループにはいない、なんというか深みのある美声。
ただ美しいだけではなく、ちょっと影のある艶やかなバリトンボイス。

この声のせいか、最初彼らはR&B系のグループとして売り出されたようです。
最初のスマッシュヒットは「太陽はもう輝かない」というちょっと
ヨーロッパ系の音にモータウン・サウンドをプラスしたような曲で
良い曲でしたが、分厚い音のカーテンのような音作りをすることで有名な
フィル・スペクター的サウンドも印象的な曲です。

来日したこともあり、そのルックスの良さから管理人よりちょっと上の世代の
お姉さん達にはかなり騒がれたようです。ただ、グループとしては短命で
スコットはその持ち味の美声でソロ歌手になり、バラード系の歌を歌い
「ジョアンナ」という曲では見事なヴォーカルを披露してくれました。
これは曲も良かったですが、かなりヒットしました。

そんなスコットの「Once Upon A Summertime」聴いてみてください。

ビルとモニカの世界とはまるで別世界ですが、これはこれで
スコットだけの世界。この美声を聴くだけでもいいかなと思います。

【Scott Walker:Once Upon A Summertime】

追記
その後のスコットのことについては現在も健在で、いろいろ
活動されていたようで、良かったです。
スコットのことについては下記のサイトに詳しく書かれています。
興味のある方はご覧になってみてください。
Scott Biography
■リンクさせていただきました。