フリージャズ

フリージャズって何?と思われる方も多いと思います。フリーだから何をしてもいいのか?確かに今までのジャズのマンネリ化を破壊するために生まれたともいえるフリージャズですが、通常の分かりやすいジャズでさえ、さっぱり分からないという人もいますよね。フリーだから完全にでたらめをしても良い・・・ということでもないですね。確かにピアノの鍵盤をげんこつで叩いたりする演奏もあります。しかし、そこにはやはり何かルールがあったり、西洋音楽の和音を発展させたものなどいろいろなパターンが発生しました。

もちろん過去の音階や和音などを破壊?したとも思える演奏が最初はかなりの衝撃を与えました。基本ルールとしては好きなように演奏して良いというのがフリージャズの原点です。しかし全然楽器も触ったことの無い人がでたらめに演奏しても、これも許容されるとしても聞く方としては少しも面白くないと思います。

オーネット・コールマンというミュージュシャンが世界的に衝撃を与えた最初のフリージャズですが、過去の音楽のルールを破壊したという点ではすごかったですが、やはり音楽そのものの美しさやルールの上での演奏という人間が心地良いと感じるものがなかったために最近ではフリージャズは衰退してしまいました。

ただ、今はフリー的な要素も取り入れながら、音楽の和声やジャズで新たな境地を生んだモードなどいろいろなものを取り込んで音楽としてもジャズは発展しています。まあ、クラシックの世界の現代音楽と共通するものもあるといえるでしょうね。

管理人も山下洋輔さんのフリージャズを聴きにライブにも何回も行きましたが、やはりルールはあります。山下さんも最近はかなりオーソドックスなジャズに戻ってこられましたよね。最近は音楽も多様化して、ジャンルを超えて協演するということが多くなりました。少し前ですが、山下さんと坂本龍一さんが一緒にテレビに出て演奏したりいろいろな音楽について語っていましたが、すごく面白かったという記憶があります。音楽も垣根を超えていろいろなジャンルの良いものをとりいれるのが最良だと思います。音楽や芸術は唯一わがままが許されるものだと思っています。自分は演歌が大好きだという人や、自分はクラシック音楽が大好きだ、という好みが許されるのが、唯一音楽や芸術だと思います。もちろん管理人のように欲張りだとどんなジャンルでも良いものを見つけてしまうので、「これはある意味お得だな」などと勝手な思い込みをしています(^-^;)

今日は山下さんのフリージャズが好きだった頃、管理人がピアノソロで演奏した「枯葉」のフリーバージョンを聴いて下さい。完璧なフリーではないですが、かなり自由に演奏している・・・と自分では思っています。

山下洋輔さんのこと

山下洋輔さんと言えば、今や世界的なジャズピアニスト、最近ではジャズだけではなくジャンルを超えた音楽家とのコラボをしたり多方面でご活躍のピアニストですが、管理人、若い頃山下さんのフリージャズが大好きでよくライブにも行っていました。

そんな山下さんとかなり前、東京駅横須賀線の下り電車の車内で、お見かけしたのでちょっと声をかけさせてもらいました。横須賀線がまだ総武線と繋がっていないときで、東京駅が始発でした。その時山下さんは当時、自宅のあった葉山へ帰るところだったようです。管理人は仕事で横浜に行き、東京まで横須賀線を利用して戻ってきました。東京駅に着いて、車内を何両か歩いている時にボックス席に座っていた山下さんを発見したということです。始発だったので、発車までの5分くらいだったかなと思いますが、少し話をしてもらいました。

山下さんは、当時やっていたハチャメチャ(と山下さん自身も言っていた)なフリージャズとは全然違う折り目正しい紳士でした。何を話したかは忘れてしまいましたが、山下さんの音楽が大好きであるということは伝えました。ライブにも何度も行っていると行ったら大変喜んでくれたのを覚えています。家に帰り妻にそのことを話すと「何でサインをもらってこなかったの?」と軽いお咎め。確かに今思えば、サインをもらってくるべきだったと後悔しています^^;

妻は山下さんの「ピアニストを笑え!」シリーズエッセイの大ファンで、私も妻から借りた本を読んでみましたが、とても面白くて、文才もある人です。また、山下さんには風雲ジャズ帖というご自身の音楽観を綴った名著もあります。管理人も持っていますがとても素晴らしい内容の本です。

今やグローバルな音楽家になられて、いろいろな方面の音楽家ともコラボをしています。少し前にNHKの教育テレビ?BSだったかな・・・で坂本龍一氏の番組にゲストとして出演されたのを見ましたが、とても楽しめました。今日はそんな山下さんのソロピアノを。昔よりだいぶ音楽の表現も変わってきましたが、昔の奏法もまだ健在という感じの演奏です。

Greensleeves – Yosuke Yamashita